君と旅をした、夢のような時間

田舎のオタクが長文を書く場所

「誰ソ彼ホテル」

※この先、誰ソ彼ホテルという脱出ノベルアプリのネタバレをします!ゲーム未プレイのネタバレダメ絶対!な方は、ご注意ください!

 

というわけで、誰ソ彼ホテルにハマりましたーーーーー!!!

めちゃくちゃ面白くてびっくりしました……。チケット課金も全く苦ではなく、というかストーリーを読めないことが苦で、先に進むためなら喜んで!!という感じで、気付いたら最後の8章まで来てました。

あまりにもハマりすぎて、きっかけが何だったか忘れていたんですがツイッターを遡って見ると、どうやらどこかで見た広告につられてインストールしたようです。

謎解き、脱出系のゲームはあまり得意ではないので、アンサー機能には大変お世話になりました。アンサーを見る前に動画を見なければいけないのが面倒臭くて、その手間を解消するために特別ストーリーや他のお役立ちアイテムがセットになったスペシャルセットを2章あたりにいる時に早々に買いました。特ストも本当に本当に素晴らしかったので、スペシャルセットも安い買い物でした……。

 

ネタバレオッケー!な方に向けた記事なので、『誰ソ彼ホテルというゲームは~~』という布教目的の説明は省きます。それもものすごくしたいんですが、今はとにかく思っていることを全部書き出したいので!

一番効率がいいような気がするので、キャラごとに語っていきたいと思います。

 

■音子ちゃん

本作の主人公。初めの頃は、厨房のルリちゃんの方が主人公っぽい性格・見た目なのでは?とも思っていましたが、ゲームを終えてみて、これはねこちゃんが主人公じゃないと成り立たない作品だなぁと思いました。7章、8章の展開がとくにすごくて。

ねこちゃんは、一見普通のドルオタ女子のようで、だけど普通じゃないところがあって、我が強くて、あまり物怖じせず、意外と情が深い子。情が深いから、黄昏ホテルでお世話になった阿鳥先輩を何としてでも現世で守ろうとしたり、アナザーエンドでは大外さんを地獄に落とすことができず共犯関係になったりしたんだろうなぁ。阿鳥先輩を一途に思い、大外さんを地獄に落とすトゥルーエンドもすごくかっこいいし、あれはあれでちょっとスッキリもします。大外さん好きなんですが!!

特ストで、黄昏ホテルでの記憶を持ったまま現世に帰ってきたルリちゃんと友達になる話がすごくほっこりします。いや、阿鳥さんとの先輩後輩関係も、大外さんとの共犯関係も全部好きなんですが!!

ねこちゃんが本作の主人公で本当によかったです。

 

■阿鳥先輩

すごくいい人なんですが、こうして何か語ろうとすると手が止まるのは、やはり大外さんのことがあるからだと思います。いや、阿鳥先輩に罪はないんだけど。悪いのは全ての元凶は大外夫妻なんですけど。

まー、イケメンでスタイルがよくて優しくてホテルコンシェルジュでサックスできて、もう完璧ですよね。わたしも阿鳥先輩の職場には劣りますが一応宿泊施設で働いているので、困ったときつらいときは阿鳥パイセーン!!と心の中で叫ぶようになりました。

 

■ルリちゃん

ねこちゃんに普段あまり覇気がない分、ルリちゃんがしっかりしていて、何といい子なんだろう~~と何度癒されたことか。ねこちゃんよりも年下だったことに途中でびっくりしました。お部屋掃除のお手伝いに来てくれるちびルリちゃんもめちゃくちゃ可愛いです。

特ストでねこちゃんとお友達になるスチルのルリちゃんが切なげなんですが、めちゃ好きです。特ストで阿鳥先輩と再会して号泣しちゃうのも可愛いです。

 

■支配人

普段はサボったりサボったりろくでもないと言ったらひどいかな、全然しっかりしていない支配人なんですが、やる時はやるというか、できないことはできないと言うメリハリがグッときました。いろいろな出会いと別れを繰り返している強い人、っていうのがしっくりくるような気がします。個人的には瑪瑙さんとの関係を深読みしたくなります。いやもう二人にはできていてほしい。

 

■瑪瑙さん

バーにいるセクシーなお姉さん。セクシー姉さんキャラ、と思っていたので特スト読むまではあんまり何とも思っていなかったんですが、特スト読んで瑪瑙さんも切子さん側の人と知って、ほほう……と思いました。だからこそ火頭男の支配人とは男女の関係であってほしい。(2回目)

 

■切子さん

最初は、なんかちょっと見た目が気味悪いキャラだなぁ、と思っていました。それが今では、ただの性格悪いキャラかよ……と、ちょっと憎らしく思えるキャラです。たぶん、わたしが誰ソ彼ホテルの中で一番好きなキャラがねこちゃんなので、そのねこちゃんをエンドによってはハメやがる奴なので、憎く思うのだと思います。

まぁ切子さんのアイテムがないとどうにもならなかったりもするんですがね、あまり好きではないキャラです。

 

■大外さん

この人は、3章と8章でだいぶ印象の変わる人です。3章の頃は婦女暴行最低ヤローだと思っていたのが、8章になるとこの人はこの人で可哀想だなぁとなりました。優秀な両親に認めてもらいたいだけなのに、両親は実の息子には興味がなく、阿鳥先輩を可愛がって、特ストなんかでは養子にならないかと持ち掛けたり。自分が大外さんの立場だったとしても、何らかの犯罪の道に走りかねない。大外さんが悪いんだけど、両親がちゃんと大外さんのことを見ていたら、きっと彼はこんな成長を遂げなかったのだろうなぁ。悪いのは大外夫妻です。7章の謎解きはめちゃくちゃホラーでした。

大外さんはねこちゃんの運命の人でもあり、阿鳥先輩の運命の人でもあるんですよね。二人とも自分の手で刺して、殺して。ねこちゃんと阿鳥先輩は、大外さんに出会わなければ少なくともあの形で黄昏ホテルを訪れることはなかった。ねこちゃんはただの通り魔的犯行でしたが、阿鳥先輩の方は大外さんにとっても運命の人なんですよね。自分の両親が気に入った完璧な存在、という。

黄昏ホテルにやってきた大外さんの記憶を取り戻すため、従業員で担当のねこちゃんは大外さんの部屋をあさり、大外聖生という人間について知っていく。自分のことをちゃんと見てくれる女の子。そりゃ自分の守備範囲には該当しなくても、しないからこそ親友のような関係になるのだろうなぁ。やっぱり大外さんは、黄昏ホテルの記憶を持ってない大外さんの方がいいなぁ。黄昏ホテルの記憶を持った大外さんと持ってないねこちゃんのバッドエンドも途中見ましたけど。それはそれで萌えたぎりましたけど。

親友のような共犯者な関係もいいんですが、いつか大外さんがねこちゃんを手にかけるような日が来たら、その前に最後に味見くらいはしてもらいたいですね。意外と美味しくて殺すのやめちゃうとか最高にありです。

 

■安藤さん

ゲームを始めたばっかりだったからか、2章の謎解きがめちゃくちゃ難しかったように今でも思っています。この人も苦労人で可哀想な人。

 

■永井徹と高橋京子

本当はカップルではなく、高橋京子の一方的な片想いという4章のお客さん。永井徹は生きているけど、高橋京子は死んでいるという、エンドが分かれているのがよかったなぁ。確かに、高橋京子が生きていたら永井さんのところに何をしに行くやら。

 

■カネコノ

ストーリーとしては一番好きだったかもしれない5章。最初は、何だぁアイドル物か……なんて思いましたが、カネコノの葛藤とか葛藤とか女の友情とか、よかったです。バーでライブができて本当によかった。喪服衣装もすごく綺麗。挿入歌もめちゃくちゃ好きです。

 

いろいろ語ってスッキリしました~~。そしてねこちゃんと大外さんの文章の長さよ。これがたぶん愛というやつです。

誰ソ彼ホテル、ねこちゃんとか阿鳥先輩とかルリちゃんとか支配人とか大外さんとか、キャラもすごくすごくいいけどストーリーが本当に良くて。ノベルゲーですしね。

大外さんを地獄に落とすのがトゥルーエンドで、それがこのゲームの正規のエンドなんですけど、大外さんをすぐには地獄に落とさないアナザーエンドというものも用意されていて、大外さんが製作サイドの方々に愛されていてよかったです。だって、どうでもいいキャラだったり、ほんとのほんとに極悪人だったら、地獄に落としてはい終わり~~で、アナザーなんて作ってもらえるはずがないと思うんですよ。やっぱり、大外さんも可哀想な被害者なんだなぁと思いました。

 

if展開で全然かまわないので、黄昏ホテルでわちゃわちゃするみんなをもっと見たかったので、そういうifゲームとか小説でもマンガでも出してもらえたら嬉しいのにな!グッズとかもほしいな!応援し続けるしかないですね!