君と旅をした、夢のような時間

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「ハレ婚」

というマンガに、つい最近出会いまして。それが面白くて面白くて面白いので、ブログで発信しようと思った次第です。

 

青年向け雑誌で連載されてる青年向けマンガで、一夫多妻制(ハーレム婚、略してハレ婚)を推進する市で生活する一人の夫とその妻たちの物語です。絵が綺麗だし女の子が可愛いし旦那は怪しくてカッコいいし、がっつりエロいところもありますがギャグもあって、何というか緩急がすごいマンガだと思います。青年向けマンガでエロ、というと少し引かれる方もいるかもしれませんが、TLマンガなど好きな方であれば女性でも全然問題なく読めるエロさです。

繰り返しになりますが、本当に絵が綺麗なので、魅力的なキャラクターは大変魅力的に描かれています。設定などもよく作られていると思います。小春もゆずもまどかもうららちゃんもみんな可愛くて好きなんですが語りたいんですが、ここは一つ龍さんについて語らせてください。

見た目の怪しさカッコよさ、変態度、どこを取っても好きですが、本当に優しい人なんだと思います。龍さんを通して一夫多妻制を見詰めると、日本ではありえないとは思いつつも、絶対に悪いことではないような気がします。一人の男は一人の女としか結婚できないため一人の女を探し、選びますが、その一人の女が運命の人とは限らない。自分が選んだ一人の女と、最後まで幸せに暮らすことができるとは限らない。もしかしたら、自分が選ばなかった一人が運命の人で、幸せに暮らすことができたのかもしれない。そんな風に考えると、女のわたしでも、一人に限定されない多妻制って素晴らしいことなのでは?と思います。

既刊12巻の中でははっきりとは描かれていませんが、龍さんがゆずとまどかを妻に迎え入れたのには、ちゃんとした奥の深い理由があるような気がします。小春だけは、龍さんが12年もの間、片想いをしていただけなのと借金の件しかありませんけど、前者の設定はわたしがこのマンガの中で一番好きな設定です。だからか、やっぱり龍さんは小春に異常な愛を向けている気がしますし、そうであってほしい。

ハレ婚が普通の少女マンガかTLマンガだったなら、龍さんの運命の人は小春一人だったと思います。けど、作品は青年マンガで一夫多妻制。龍さんは、小春と再会するまでに出会ったワケありのまどかとゆずも守りたいとか幸せにしたいとか思ったんだと思います。本来なら選択しなければいけない、切り捨てなければいけないものを、選択しなくていい・切り捨てる必要がない。龍さんがハレ婚の世界で生きるキャラでよかった。

女視点から見ても、多妻制は悪くないような気がします。作中、それぞれの妻がそれぞれ旦那と絡むところで嫉妬に苦しんでいますが、ゆずのように巨乳で料理上手で免許持ってる嫁、まどかのように落ち着きがあって家の財布を任せられる嫁、小春のように快活な嫁、とそれぞれが役割を果たして協力して仲良く生活していけるのであれば、わたしもハレ婚したいです。残念ながら、基本的に役に立たないので限りなく小春ポジションですが……。

 

ハレ婚というマンガの魅力をお伝えできているようなできていないような……、うん、できていない気がしますが、一夫多妻制もマンガで読む分にはすごくいいよ!と言いたかったので、スッキリはしました。

13巻が楽しみです。ハレ婚、オススメです。読んでください。